日曜日は嫌いだ。彼に逢えないから。でも日曜日の夜は大好き。明日、彼に逢えるんだと言うドキドキとワクワクが混ざり合って、私を舞い上がらせてくれるのだ。私は携帯を握り締めて、メールを送る。彼に。「今何してる?」「特には何もしてなかったよ。強いて言えば、のこと、考えてた」「私も、環のこと考えてたよ」何処かの庶民のバカップルみたいな低レベルな会話だ。私は案外それが嫌いじゃない。だって、どんなに低レベルでも幸せなものは幸せだし、それならそれでいいじゃないかとも思う。私は続けてメールを打ち続ける。「明日、月曜日だね」「そうだな、またに逢える月曜日だ」「恥ずかしいなー」全く、環は。でも私もおんなじこと考えてた。ああ、声が聴きたい、顔が見たい、抱きつきたい、キスしたい。欲望ばかりが私の中を駆け巡って私を蝕む。環に逢いたいよ。でも私は我慢をするの。我慢すればするほど、逢った時の喜びは最高潮となるのだ。次の返事を待っていると、聴きなれない着信音が流れた。これはメールじゃなくて 「環の馬鹿!!」 『?如何したんだ、行き成り』 「それはこっちの台詞よ。なによ、我慢してたのに…」 『しょうがないだろう、の声が聴きたかったんだから!』 うう、怒ろうと思ってたのに、そんな可愛いこと言われたら何も言い返せないじゃないか。馬鹿環。 「逢いたくなるでしょ…ばか」 電話の向こうでは意外と純でヘタレ王子な環が顔を真っ赤にさせてるに違いない。「今から逢わないか?」ううん、無理だよ、ウチ結構厳しいもの。だからまた今日の夜から明日の朝にかけて、我慢をして、逢いたい気持ちを最高潮にして、逢った時に抱き付いてやるんだ。 「…おやすみ、環」 「おやすみ」 おやすみ、 ダーリン♥ [2007/03/09] |