「私、九郎さんのこと好きです」
「なっ…お前は、何を言っている!?」
「何って愛の告白ですけど?」
「そういうんじゃなくてだな!何を突然言っている!?」
「だって、今なんかすっごく九郎さんが好きーって思ったんだもん」
「…っ」
「あ、九郎さん真っ赤。かーわいい♪」
「お、男に可愛いとか言うな!!」
「それでも九郎さんは男の人の中でも可愛いほうだもん。しょうがないじゃないですか」
「………」
「あ、傷つきました?」
「…別にっ」
「あはは、ごめんなさい。そんなヘタレな九郎さんも好きですよ」
「ヘタレ言うな」
「無理です♥それより九郎さんは如何なんです?私のこと、好きですか?」
「お、俺にあ、あ、あ、愛の告白などとしろと言うのか!?」
「別に私のこと好きじゃないんならしなくてもいいですけど」
「………」
「……………」
「…………………」
「………………………」
「……………………………」
「…………………………………」
「………………………………………」
「……私のこと、好きじゃないんですね…純粋な乙女心が傷つきました」
「し、しなくてもいいと言ったのはお前のほうだろう?」
「好きじゃないんならって言いました!九郎さんがそんな態度だったら、私弁慶さんとヒノエ君に愚痴りますよ?」
「それはあれか?俺に死ねと言っているのか?」
「冗談です」
「お前の冗談は判りにくい」
「そんなことより、好きなら好き、嫌いなら嫌いってはっきり言ってください」
「………嫌いだったら傍になんか置かん」
「……九郎さんって、」
「……………なんだ?」
「変なところ直球の癖に、たまに遠まわしですよね」
「…………は?」
「でも、そういうところ、好きですよ」
「…あ、ああ……」










マイハート

*

ユアハート



[2006/12/30]